『ウレシパの杜』が白老のポロト自然休養林の中に誕生しました。
『ウレシパ』は、アイヌ語で『育て合い』を意味する言葉。
そう、ここは、豊かな森を育むことを学ぶ場所。
と言っても、気軽にこの杜を歩くだけで、楽しく学べちゃう仕掛けがあって、なんだか宝物探しをしているみたいにワクワクしました!
今回は、ウレシパの杜のガイド養成講座にお邪魔して、一緒に森を歩いてきましたよん。
この講座は、
「(公社)北海道観光振興機構『令和4年度地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業』の支援を受けています。」
NPO法人 ウレシパの杜の代表、山田和子さんにお話を伺いました。
『ウレシパの杜』基本情報
管 理 | 特定非営利法人 ウレシパの杜 |
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ガイド | 3名 |
問合TEL | 090-8427-7506 |
メール | kazukoda7@gmail.com |
H P | ウレシパの杜 |
※『ウレシパの杜』のガイドをご希望の方は、電話かメールにて内容をお問合せください。
シパの杜には、随所に音声解説を聞けるQRコードが設置されています。スマホのバッテリーはフル充電で行きましょう!
ウレ結構、蚊がいました! 虫除けがあるといいですよ。
ウレシパの杜へのアクセス・駐車場
ウレシパの杜は、ウポポイ(民族共生象徴空間) の東側にある『ポロト湖一周コース 歩行者専用道 自転車道 出口』から向かいます。
この専用道路の出口までは、白老駅北口を出て、右手に約1.1Km、徒歩13分くらい。
ウポポイの駐車場から道路に出て、左手に約450m、徒歩5分くらいです。
ウポポイの開園時間中に散策に行くなら、ウポポイの駐車場に車を置いたままでOK!
ウレシパの杜だけに散策に行きたいという方は、ポロトミンタラ の駐車場に車を停めて、歩いて向かいましょう。徒歩7〜8分です。
ここが『ポロト湖一周コース 歩行者専用道 自転車道 出口』
ここから約120mで『ウレシパの杜』の入口に着きます。
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『ウレシパの杜』の入口までの道のりは、左手がウポポイのフェンス、右手に森という感じ笑
そこでもこんな光景に出逢えました!
そして、ガイドの方達の真剣な姿勢にも感動。
ここから『ウレシパの杜』
【ウレシパの杜の入口】
ウレシパの杜への入口はここです!
このおしゃれ可愛いロゴは、なんと、代表の和子さんが制作したものなんですって。すごーーーーい!
この看板の右下にQRコードがあるので、それを読み取ると、和子さんの声での案内が聞けます!
ちなみに、和子さんの声、ほんと声優さんのような声なんです。マジでかわいいにも程がある! ネタバレになっちゃうけど、音声をオンにして聞いてください。
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この日は、和子さんが「今日もよろしくお願いします」って、森に挨拶をしていました。
正式な儀式ではありませんが、ウレシパの杜のメンバーの方がここで作業をする際は、森の守り神であるイタヤカエデに年長の男性が「これから杜で作業をさせていただきます。よろしくお願いします。」と挨拶に行くんですって。
森は人間のものではないので、樹木や草花を含む森にいる全ての生き物に対して、謙虚な気持ちや畏怖の念を持って、森に入っているということでした。
この杜への想いや自然に向き合う気持ちが伝わってきて感動
【森の地図】
森の中には、散策路があって歩きやすい!
この散策路も、NPO法人ウレシパの杜の会員さん達が整備したんですよ〜。
この散策路は、距離にすると300メートルくらい。普通に歩くだけなら10分くらいかな〜。
森の中は勾配があって、入口からはのぼり、出口に向かう時は下りになります。
QRコードでの音声ガイドを聞いて、のんびり回って30〜40分くらいです。
【QRコード】
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『ウレシパの杜』が楽しいのは、このQRコード!
QRコードを読み取ると、黄色くアクティブになったURLが現れますので、そこをタップすると、音声ガイドを聞くことができるんです。
この声の主は、全て白老町民! 小学生から70歳くらいまでの方が参加されています。
ムックリの音色から始まったり、アイヌ文化を織り交ぜた樹木の解説がむっちゃいい!
これ、全部聴きたくなるし、QRコード探しが、まるで宝物探しみたいでワクワクしっぱなし。
不覚にもナビのスマホがフル充電じゃなくて、さらに写真やビデオ録画していたので、ちょっとバッテリーが怪しくなっちゃったんですね、途中…。
絶対にこの音声ガイドを全部聞いて欲しいから、スマホはフル充電でお出かけください笑
【森の中と音声ガイド】
では、ウレシパの杜を歩いて行きますよ〜。しゅっぱ〜つ♪
Instagramの投稿の真ん中をタップして、音声オンで聞いてみてくださいね。
まず、現れた樹木名盤は、『マタタビ』
アイヌ語名・日本語名・英語名が記されていて、QRコードが付いてます!
もう、ほんっとうにほっこりするガイドだから全部聞いて欲しいんだけど、そうすると実際に訪れた時の、この森の楽しさが半減しちゃうから、触りの部分だけ流しますね!
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う〜ん、かわいいなぁ
ずんずん、登りつつ歩いていくと、次は『イタヤカエデ』
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なるほど〜。アイヌの子供達の●●●だったのかぁ。
ウレシパの杜の守り神は、威風堂々としていて、とにかくカッコよかった!
森の中で、講師より解説を聴きながら歩いていきました。
ウポポイの野外ステージでの歌が聴こえてきて、なんという素敵な雰囲気!
あれ? 高校生のゆーき君の動きが怪しい…。
なんと、このマタタビは、蚊よけの葉とも言われているそうで、首から忍ばせていました笑
ゆーき君はアイヌ文化に詳しくて、例えば冬の森の中で『クチャ(仮小屋)』をつくって実際に宿泊しちゃうようなスーパー高校生なんですって。スゴイナ…。
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そっか〜。このハリギリは、まだ子供なんだな〜。
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ミズナラの木の下には、小動物が食べた木の実がいっぱい!
多分、ナビが一人で歩いていたら、こういうのは見落としちゃうから、ガイドがいてくれるとやっぱり勉強になりますよね〜。
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この、双子みたいなクリノキ、圧巻!
このクリノキの話、聞きたい!と興味津々でスマホをQRコードにかざすと…。
「この木にまつわるアイヌ民話は、アイヌ文化の樹木ガイドコースでお楽しみください」と言っていました。
くぅぅぅぅぅぅ〜、その引っ張り方、ニクイ!笑
樹木ガイドコース、絶対いくぞ〜。
散策路は、きちんと整備されているから、とにかく歩きやすい! 気持ちいいです!
エゾヤマザクラを見上げた時の神々しさよ! カムイ(神)がいたね!
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だんだん下っていくと、ウポポイの管理棟の屋根が見えてきました。
散策路には、この程度の段差があります。
森の中で、ぜひ空を見上げて欲しいです! こんな光景に出会うと、なんか日々おこる色んなこと、どうでも良くなります、この森の中。
そして、このハートの形をした葉が特長の『カツラ』が最後の音声ガイドでした。
着いた! お疲れ様でした。
と、思いきや、まだ熱心に解説を聞いています。こんなに真剣なガイドさんたち、熱い!
そして、今回の参加者の靴はこんな感じ。トレッキングシューズやウォーキングシューズ、運動靴、長靴やサンダルまで!
サンダルはお勧めしないけど笑、一般的な靴であれば、なんでもいけます。トレッキング用の靴でなくても大丈夫ですよ〜。
白老『ウレシパの杜』で森育しよ!
『ウレシパの杜』が教えてくれるのは、森を通して考えること。
『森の文化』とも言われるアイヌ文化から学び、森を育むために必要なものを一緒に考える場所。
お隣のウポポイでアイヌ文化を知り、その後で、この深いけれどお手軽な『ウレシパの杜』を実際に歩いてみるのはいかがでしょう。
それも町民ナビゲートによる音声ガイド付きだから、ほっこり気分になれること間違いなし!
この音声ガイドが良すぎて、QRコードを見つけた時の楽しさったら、まるで宝物探し。
普段着のままで、いつものスマホを持ってくるだけで楽しめるから、ぜひお子様連れで『ウレシパの杜』に来てくださいね!
あっ、虫除けはあったほうがいいですよ〜。
『ウレシパの杜』が Do well by doing good に掲載されました!