白老近郊で冬も登れる山として名前が挙がることの多い室蘭岳。

スノーシューなら初心者でも楽しめそう、そんなイメージを持っている人も多いと思います。

今回挑戦したのは、冬の室蘭岳スノーシュー登山。

結論から言うと、景色も、達成感も、オチも含めて忘れられない一日になりました。

ただし、最初に正直に言います。

冬の室蘭岳、初心者には思っていた以上に手強い山でした…。

今回の登山メンバーは、まこ隊長、ともちゃん、りょうこちゃん、ナビの4人です。

 

 

『室蘭岳』基本情報

所在地 北海道室蘭市
標 高 911m
駐車場 ダンパラキャンプ場駐車場に130台
登山シーズン 夏〜秋:一般登山シーズン
冬:スノーシュー・バックカントリー向き
コースタイム 登り:1.5〜2時間
下り:1〜1.5時間
難易度 夏:初心者〜中級者向け
冬:初心者にはややハード
山頂からの景色 ⚫︎室蘭市街地
⚫︎噴火湾
⚫︎天候が良ければ遠くの山並みまで
トイレ 登山口付近にあり
※冬季間は閉鎖

実は「室蘭岳」は通称で、正式名称は「鷲別岳
地元では室蘭岳のほうがすっかり定着していますが、登山情報では鷲別岳と書かれていることもあります。

 

 

冬の室蘭岳スノーシュー登山に挑戦!

室蘭岳の登山道入口看板と冬の登山道の様子

今回のメンバーは4人。

スノーシュー初 & 2回目の女子2人と、経験者で隊長のまこ、そしてナビです。

ちょっと風はあるけど、レッツゴー!

 

【登山道入口】

室蘭岳の登山道入口看板と冬の登山道の様子

ここまで平坦で楽しく歩いてきて、楽勝じゃん?なんて思っていたけど、「登山道入口」って書いてあるぞ。

まだ始まってもいなかったのか…。

 

ダンパラスキー場横をスノーシューで進む室蘭岳冬登山の様子

しかし、自然の中は気持ちがいい!

画像の中には写っていないけど、結構、風があります。

ダンパラスキー場の横を登っていってます。

 

スノーシューは、まっさらな雪の上を歩けるから楽しいんだよ〜、なんて言いつつ、新雪の中をラッセルしたりして、この時はまだ元気ではありました。

 

 

冬のダンパラ頂上から望む室蘭岳方面の雪景色

まだリフトも動いていない時間に、ダンパラの頂上まできた!

 

 

【白鳥ヒュッテ】

室蘭岳登山道にある白鳥ヒュッテと北海道の自然100選の看板

白鳥ヒュッテに到着。

看板には「北海道の自然100選」と書かれていました。

しかし、ここから頂上までは2,176mとあって、軽くめまい…。

そして、登りも風もキツくなってきました。

 

ナビ
ナビ
まこ〜。半分きた?

 

登山口から約1Kmの「水神社」という場所を過ぎたあたりで、ちょっと聞いてみました。

 

まこ
まこ
まだまだ来てないよ〜。

 

これは、ヤバイかも。そう思いました。

スタートから1時間ほど歩いているので、登山に慣れていないナビにはちょっとキツかった。

 

まこ
まこ
もう少し行くと視界が開けるから、そこまで頑張ろ。

 

そっか。森林限界までもう少しなんだ。

どうしようかな…。

 

ともちゃん
ともちゃん
ナビちゃん、ギブするなら、私もついていきます。

 

おおお。

森林限界より先に、私たちの限界に到達。

まこ隊長について行っていたりょうこちゃんも、このまま山頂まではキツイかな〜ということで、まだ体力のあるうちに、そしてトレースがついているうちに、初心者チーム3人は下山することにしました。

 

室蘭岳山頂を目指す登山者の冬のスノーシュートレッキング

まこ、頼む。山頂の写真を撮ってきてくれ! この時、9時27分。

 

室蘭岳を途中下山する初心者チームのスノーシュー登山

下り始めた初心者チームからは、絶望感が消えて、ハイキングでもしているかのような気持ちに笑

写真を撮ったり、おしゃべりしながら下山しました。

 

冬の室蘭岳登山口に戻ったスノーシュー登山の様子

そして、登山口まで戻ってきました。

ここまで、お一人で登っている年配の女性やスキーやスノボを背負っている方など、何人かとすれ違いました。

すごいな〜。

 

室蘭岳下山後にスターバックスで休憩する登山メンバー

まこが山頂を目指している間に、初心者チームはスターバックスへ笑

まだまだ時間かかるよね、と思っておしゃべりに花を咲かせていたら、まこ隊長から連絡が入りました。

 

冬の室蘭岳山頂で視界ゼロとなったガスの中の景色
まこ
まこ
撮れ高ゼロ(泣)

 

この時、10時18分。

すごいな、まこ隊長。あそこから50分くらいで山頂に着いたのか〜。

 

でも、ここから下山だから、まだまだ時間あるね〜なんて余裕でおしゃべりしていたら!

 

まこ
まこ
下山しております。

 

えーーーーーーー。早すぎる。

 

一同、駐車場に戻って、まこ隊長と合流。

 

室蘭岳登山後に楽しむチーズフォンデュの様子

そこで、山頂で食べる予定だったチーズフォンデュを食べて、寒いながらもホッとするひととき。

 

冬の登山後に楽しんだおみくじ煎餅

りょうこちゃんが持ってきてくれたおみくじ煎餅で盛り上がって楽しかったな。

 

 

 

正直レビュー|初心者にはキツイと感じた理由

今回、実際に登ってみて思ったこと。

室蘭岳は「標高911mだし、スノーシューだし、いけるでしょ」と軽く考えて挑むと、普通に消耗します。

キツイと感じた理由は、主にこの3つ。

 

① 雪が軽くても、脚は削られる

軽い雪だから歩きやすい…と思いきや、そう単純じゃなかった!

踏み固められているは問題ないんだけど、少しトレースを外れると、軽い雪でもしっかり沈むんだよね。

ラッセルは最初こそ楽しいけれど、太ももにじわじわ効いてくる。

ナビは途中から呼吸が荒くなり、「あれ、思ったより消耗してる」と気づきました。

雪が軽くても、距離と標高差があれば、体力は削られるんだな〜と思いました。

 

② 地味に続く登りがメンタルにくる

白鳥ヒュッテで見た「あと2,176m」の表示。

この数字が、想像以上に効きました。

登山口から水神社までは約1km。距離は短く見えるのに、体感は長い。

これは冬だからというより、単純に登りが続くから。

初心者にとっては、この「じわじわ感」が一番キツイのかもしれません。

 

③ 山頂の景色は保証されない

スタート時は晴天でした。ただ、風はかなり強く、正直ちょっとゲンナリ気味。

「晴れている=快適」ではないスタートでした。

そして、まこ隊長が山頂に着いた頃には、空はガスの中。

送られてきたのは、「撮れ高ゼロ」画像。

写真は撮れたけれど、景色はほぼ白。

ナビは山頂まで行っていませんが、冬山はスタート時の天気では読めないと実感しました。

登頂しても絶景が見られるとは限らないんだな〜。

 

 

室蘭岳(鷲別岳)には3つの登山ルートがある

室蘭岳(鷲別岳)の3つの登山ルートを示した案内図

室蘭岳(正式名称:鷲別岳)には、大きく分けて3つの登山ルートがあります。

今回ナビが歩いたのは、一般的なコースの一部だけ。

すべてのルートを実際に踏破したわけではありません。

そのため、ここでは 胆振振興局の公開情報 などを参考に、室蘭岳のルート構成を整理します。

これから登ろうと考えている方の判断材料になればうれしいです。

 

■ 夏道コース(もっともやさしいルート)

今回、ナビたちが挑んだのはこのルート!

一番スタンダードで、なだらかで距離も短め。

木立の中を進んでいくので道のりも分かりやすく、初心者でも登りやすいコース(らしい)。

山頂までの時間は目安として登り約80分前後。

 

■ 西尾根コース(距離は少し長めでも歩きやすい)

夏道より距離はやや長くなりますが、登りの角度は急すぎず、体力に自信がなくても比較的挑戦しやすいルート。

山頂へ続く尾根の景色も楽しめるため、歩きながら景色を味わいたい人にもおすすめ。

 

■ 水元沢(みずもとさわ)コース <上級者向け>

沢を渡ったり、足場がやや不安定だったりする部分があるルート。

距離と変化に富んでいますが、登山道としてはやや難度が上がるため、登山に慣れている人向きです。

雨の後などは沢が増水する可能性もあります。

 

■ コース選びのコツ(ナビ目線)

初心者&体力に不安がある人 → 夏道コース

眺望を楽しみたい人 → 西尾根コース

変化を求めたい人・慣れている人 → 水元沢コース

この3つのルートがあることを知っておくと、室蘭岳の印象もずいぶん変わると感じました。

 

まとめ|冬の室蘭岳は初心者向きか?

冬の室蘭岳は、初心者でも挑戦はできます。

ただ、気軽な冬ハイキングというよりは、少し覚悟のいる山。

標高911mでも、雪と風と登りが重なれば、想像よりも体力を使います。

登頂しても、景色が見られるとは限りません。

今回、ナビたち初心者チームは途中で引き返し、まこ隊長は山頂へ。

それでも最後は、寒さの中で笑って一日を終えました。

冬の室蘭岳。

次はどんな表情を見せてくれるのか、また確かめに行きたくなる山でした。