白老の西側からなら、車でおよそ30分。
室蘭のイタンキ浜は、鳴砂で有名な海岸。その海岸の先には、海がつくった洞窟があるという…。
それも引潮じゃなきゃ行けない、時を選ぶ洞窟探検。
室蘭のフォトグラファー森さん( @muroranyakei )がTwitterで洞窟探検を告知してる!行くよ、行く行く!という事で、レアな洞窟に行ってきました!
探検と言っても、重装備は必要ありません。引き潮でさえあれば比較的気軽に行けて、この大絶景を楽しめますよ。
掲載しているしょぼい画像はナビが撮ったものですが、うぉ~、行ってみたい!と思える画像は、森さんから提供していただいたきました。
▼これも室蘭の秘境!
『イタンキ海蝕洞』基本情報
住所 / ADD | 室蘭市御前水町2丁目 |
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イタンキ浜を約2キロ西へ
洞窟探検に参加されたのは、20名くらい。遠くから参加していた方が多く、今夜は室蘭でホテル泊という方もいました。
ナビは息子ダイソンと室蘭市在住のりんパパさんと一緒に参加しましたよ~。りんパパさんは、室蘭生まれの室蘭育ち。海蝕洞の存在は知っていましたが、見にいくのは初めてとの事です。
【歩行ルート】
今回の歩行ルートは、イタンキ浜の西端から鳴砂海岸を通り、さらに西に向かって2Kmほど歩きました。
歩き始めたころは、霧っぽい胆振(いぶり)特有とも言うべきお天気…。
でも、この雄大な景色の中でのウォーキング。岩によじ登ってみたり、楽しすぎる!
#イタンキ海蝕洞#洞窟探検 #室蘭#白老近郊 pic.twitter.com/tEFZ4hOkEg
— しらおいナビ (@shiraoinavi) August 9, 2020
ずっと砂浜ではなく、石がゴロゴロしているところもあります。さらに海水が引いたばかりで、まだ石が濡れていると、滑りやすくて、ちょっと歩きづらかったです。
イタンキ浜は鳴砂海岸
海岸を歩くと、キュッキュッと音がする鳴砂。日本ではおよそ30か所の鳴砂が確認されています。
【鳴砂とは?】
・砂に含まれる石英という鉱物が多く含まれていること
・石英の粒に適度な丸みと艶があり揃っていること
・油やゴミなどで汚れていないこと(タバコの灰が混ざるだけで音が鳴らなくなります。)
全国的な問題として鳴砂海岸の汚れがクローズアップされていますが、鳴砂は「環境のバロメーター」といわれるくらい環境に左右されやすい砂で、砂自体の条件が整っていても、不純物が混ざっていると鳴らなくなります。引用:室蘭の観光情報サイト『おっと!むろらん』より
白老の近郊で、こんなに珍しい海岸があるんですね~。純粋に大切にしたくなります。
しかし、必死に歩いていて、どこがこの鳴り砂だったのか、わかりませんでした…笑
この岩場を抜けると海蝕洞という場所で、海水が引ききれていなくて、膝まで海水が浸かりました。長靴を履いてきていた方は、中に海水が入っていました。
海蝕洞へ行くなら、ヒザ下はぬれてもいい服装やサンダル系の履物の方が良いかもしれません。
ついに海蝕洞が見えてきました!ここを目指していきます!
道すがら、こんなに立派な昆布が一面に広がっていたり。
ヤドカリかな?
生もあれば、死もたくさん目にしました。引き潮であえあれば、比較的気軽に来れるけど、ここはまさしく大自然なんです。
ここがイタンキ海蝕洞です!
着きました!イタンキ海蝕洞!
洞窟の中の岩はピンク色でした。森さんによると、これは苔なんだそう。ダイソンの蛍光色のTシャツが洞窟の中で輝き放っていて大笑い!
りんパパさんも持参していた蛍光色の上着を取り出して何枚も写真を撮りました!ぜひ蛍光色の服で行きましょう笑
森さんから提供いただいた画像です。すごーい、異空間!洞窟の入口は、2穴になっています。
どのくらいの歳月を経て、こんな洞窟ができたのか…。日頃、考えもしないようなことを想い、自然が織りなす芸術にしばし見入ってしまいました。
海蝕洞を出たあたりで、お天気が良くなってきました。
#イタンキ海蝕洞 pic.twitter.com/zonPZZ1kmq
— しらおいナビ (@shiraoinavi) August 9, 2020
見上げた崖の周りには、おびただしい数の鳥たち。見えるかな?
こちらは、海蝕洞の向かい側にある崖。森さんから提供いただいた画像です。この画像、吸い込まれますよね~。
岩の下、真ん中より左側が黒くなっているの、わかりますか?ここが浸食されていて、人が入っていけるくらいのスペースがあるんです。行けるなら、行ってみなくちゃ!
余裕で歩いて行ける広さです!
ここから外を眺めると、絵画が浮かんでいるみたい!見えているのは、海蝕洞です。
背景は海蝕洞です。青空と緑と断崖。この海岸の絶景加減、抜群すぎる!
『イタンキ海蝕洞』探検へGo!
イタンキ浜の鳴砂海岸を歩き、イタンキ海蝕洞までの道のりは、海が創り出した芸術作品が見られます。
それも壮大で、これが創り出された時間を想うと、自分の小ささを感じたり。
たくさんの生と死がそこにあって、いまここにある時間(=命)に感謝の念が湧きました。
そして、打ち上げられていたゴミを目の当たりにして、考える所も…。
いつでも行ける!という場所ではなくて、引潮の時にしか行けないという『時を選ぶ洞窟』という所が、逆に行ってみたくなっちゃうでしょ?
白老近郊にこんなにすごい場所があるなんて、本当に感動でした!
計画を立てる際には、必ず潮位表等を確認してお出かけくださいね。