旧カルルス鉱山坑道跡に氷筍(ひょうじゅん)が見られる、という話をよく聞いていました。
坑内でしたたり落ちる水滴が凍って、まるで地面からツララが生えているかのように見える氷筍。
この季節だからこその景色に会いたい!
スノーシューで森の中に行きたい!
そんな想いで、登別のカルルス町の来馬岳(らいばだけ)に向かいしました。来馬岳には、 サンライバスキー場があるので、ここから出発しましたよ~。

この日、連れて行ってくれたのは、ナビの中学高校同級生の まこちん 。コンニャク幸子( @wayadavesa )を誘って一緒に行ってきました~。
画像提供やFacebookの投稿を使用させていただきました皆様に感謝します
▼【白老近郊】大滝『百畳敷洞窟』氷筍スノートレッキングはこちら

『来馬岳』基本情報 / information
※胆振振興局『登ろういぶりの山』来馬岳のページは、こちら
カルルス氷筍を目指してスタート!
【今回のトレッキングルート】

まこ隊長のヤマップ より。
【集合~スタートまで】

集合したのは、 サンライバスキー場 です。ここでスノーシューを装着しました。

なんと幸子が持ってきたのは、かんじき!いや、もう、この人、おもしろすぎるんですけど笑
準備が終わり、歩き始めたのは9時ころでした。
【スノーシュートレッキングスタート!】

第3リフトの下をくぐるように進んで、ここから、カルルスの森の中へ入ります。
今年は、例年に比べて積雪が多く、この前日にもわっさり雪が降っていました。
この投稿をInstagramで見る
積雪のため、トレース(足跡)がわずかに残っている状態。そこをまこ隊長が道をつくってくれ、こんな風に進んでいきました。
高校生の時に、まさかこんな風にまこちんの後ろをついて歩くなんて、思わなかったな~などとしみじみ。

雪、こーんなにあります!モッフモフで楽しい!

しかし、歩いているだけなのに、ものすごい運動量…。に感じる幸子とナビ。だって、汗ながれる程なんです。
幸子なんて、汗で濡れた髪の毛が凍っていました。当然のどもカラカラ。

すかさず、まこ隊長からチョコレートの配給!さすが山慣れしている…。ナイスサポート!
しかしラッセルしつつのトレッキングは、体力の消耗が激しく、さすがにペースダウン…。
※ラッセルとは、雪の中を掻き分け、踏み分けて道を開きながら進むことをいいます。

すると、後ろから元気な5人組が現れました!皆さん、見事に青い!笑
ここで、先に行ってもらいましたよ。

そして当然ながら彼らの後ろには歩きやすい道ができるわけです。おかげでぐんぐん歩けるようになりました。
この辺りから、彼らを『モーゼの青組』と心の中で呼んでいました。

海を割って進んだあのモーゼです笑

川の上にかかる雪…。安全を確認しながら進みます。
ラッセル交代しながら進んでいくため、まこ隊長もモーゼの青組とともに行動していて、幸子とナビがかなり遅れてついて行っていました。
先ほどとは別の川を超えるときに…。

幸子が川に落ちちゃった!幸い雪のおかげで濡れることなく、這い上がれて無事でした。
雪の中って、声が聞こえないんです。音が雪に吸収されちゃうんですね。つまり、ここで叫んでも絶対に声は届かないし、体力も消耗するだろうし…。
なんて考えて、ここ怖かったな~。

先を行っていた御一行様にもなんとか追いついたのですが、この積雪でルートを見失い…。少々森の中をさまようことに。
この時点でもうすぐ12時。3時間、雪の中を歩いたんですね。
これ以上歩き回るのは体力的にも無理と判断して、氷筍をあきらめ、森の中でお食事することに。

まこ隊長がよさげな場所を見つけました!みんなで雪を踏み固めて、ベースを作り…。
コーヒーを飲んだり、ミカンやチョコレート食べたりして、休憩。そしてランチはチーズフォンデュ!

クッソ、ウメーーーーーーーーー!
まずいはずがないんですよ。もう疲れ切ってるし、寒いし。背負っていた水も凍り始め、ミカンも冷凍ミカンになるかという気温のなかの温かいチーズフォンデュなんだもの。
幸せしか感じられない体験になったな~。

そしてまた、ひたすらに歩いて戻りました。

このスキー場の音楽が聞こえ、コースに張られているネットが目に入った時の安堵感、忘れられないな~。
旧カルルス鉱山坑道跡の氷筍について

スキー場について休憩室に入ると、氷筍見てきたのかい?と声がかかりました。
たどり着けなかったんですよ~。なんて話していたら、鉱山跡について教えてもらいました。
鉱山跡には亜硫酸ガスが発生していることと、鉱山跡を流れる川がどのように下流に流れ込んでいるか解っておらず、非常に危険であるとのことでした。
鉱山の中には、決して入らないようにと看板も掲げられています。
これから行く方は、注意書き通りに、入口から絶景を楽しみましょうね!
でも、なかなか行けない場所だし、氷筍ってどんなものよ?という方のために、とっておきの画像をどうぞ!
こちらの画像は、室蘭で活動している写真家の森さん(@muroranyakei )から提供いただきました。
これがカルルスの氷筍ですよ~。
登別カルルスでスノーシュートレッキング
こちらは、モーゼの青組にいた 辻さん のフェイスブック投稿です。いや~、楽しかった!
寒さと雪の中なので、なかなか体力的には厳しかったけど、森の中は最高でしたね。
温暖化を肌で感じる現代。雪が降るって、本当に幸せなことです。
カルルスの氷筍を目指す方は、注意に従って楽しみましょうね。また、途中川を渡るなど、危険な個所がありますので、必ず慣れた方と一緒に行動しましょう。
ご一緒できた皆さん、本当にありがとうございました。