ウポポイの体験学習館で行われているアイヌ料理調理体験プログラム『ポロトキッチン』に参加してきました。
アイヌの食文化や生活スタイルについてを学びながら、ストレスフリーで調理体験して、さらにウポポイ内でお食事できるという充実内容!
厳選素材を独自に加工した食材を使い、北海道各地からの伝統的な調理方法を紹介してくれますよ。
今回は、美味しいオハウをの作り方が知りたいと熱望していたNちゃんママと小学生のNちゃん、ナビの3人で参加しました。
●これからウポポイを訪れる人
●お手軽にアイヌの食文化に触れたい人
●ウポポイでアイヌ料理を食べたい人
●調理体験の申込方法を知りたい人
●調理体験の雰囲気を知りたい人
●小学生の自由研究の題材を探している人
ウポポイ『調理体験ポロトキッチン』について
開催日 | 土日祝 |
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時 間 | 10:00~13:00 |
会 場 | ウポポイ 体験学習館調理室『イセポ』 |
参加費 | 1人 ¥1,500 |
持ち物 | なし |
定 員 | 1日2組 ※1組2~3名程度 ※ご家族の場合は5名まで参加可能 ※小学生以上のお子様が参加できます |
予 約 | upopoy-sukeanro@ff-ainu.or.jp ※2日前の午後0時まで |
お問合せ | ポロトキッチン担当 0144-82-3914 |
『ポロトキッチン』の内容
『調理体験ポロトキッチン』のメニュー内容は月替わりになりますが、オハウ(具だくさんスープ)と主食、メイン料理にデザートという内容です。
●カモハウ(鹿の干し肉を入れたスープ)
●ユクカムハンバーグ(鹿肉のチタタプを焼いたハンバーグ)
●ペネサヨ(ジャガイモで作った団子を入れたおかゆ)
●3種のシト(キハダの実のタレ・クルミのタレ・ペネイモ)
その内容は、ウポポイの公式ホームページでお知らせしていますよ。
アレルギーの特定原材料7品目の中で使われているものなども公表されているので、ご確認くださいね。
『調理体験ポロトキッチン』の予約・申込
調理体験「ポロトキッチン」の予約・申込は、メール( upopoy-sukeanro@ff-ainu.or.jp )で行います。
下記の枠内をコピペして、メールに貼り付けて使うと便利ですよ~。ぜひご利用ください!
代表の方がメールするだけの簡単申込です。
①参加者全員の氏名
②参加人数(大人〇名、子供〇名)
③連絡先(電話番号・住所) ※市町村名まで
④アレルギーの有無について
※ウポポイの『調理体験ポロトキッチン』の詳細は、こちら
『調理体験ポロトキッチン』申込から受付まで
【事前申込と確認連絡】
ポロトキッチンの調理体験は、代表者が申し込むだけ。今回はナビが申込みましたよ。
申込みが受付けられると、受付完了メールが届きます。これで準備OK!簡単です!
また体験日の前日には、明日の確認の電話連絡が入りました。
【 会場は『体験学習館』】
エントランスを入って、左側へ進んで橋を渡り、一番奥の建物が『体験学習館』です。
プログラムの看板が立っていますし、スタッフの方がフレンドリーに案内してくれるので、テンション上がりまくり!
Nちゃん、見事なウポポイジャンプ!
【 受付 / Reception 】
体験学習館内に入ると、左手にチケット売り場があり、この券売機で体験プログラム共通チケットを購入します。
調理体験ポロトキッチンの体験料金は、一人 ¥1,500。
¥1,500円のチケットボタンを押して、購入枚数を参加人数分にします。
お支払いには、各種交通系ICカードやクレジットカードも使えまよ。
【 会場 】
会場の交流室はとても広いです!
『アイヌ料理』調理体験スタート!
グループごとに分かれていて、広い交流室にたったの2組! ナビたちは『レプンカムイ・チーム』でした。
テーブルの上には、すでに材料がきれいに並んでいます! まるでお料理番組みたいで、それだけでテンション上がりました!
まずは手を洗います。手洗い場もグループごとに分かれているんですよ~。
調理を始める前に名札を付けます。本名ではなくニックネームを書くのですが、レプンカムイチームのナビたちは、ここにある海の生き物から選ぶんです。
へぇ~。ラッコって、アイヌ語なんですね!
エプロンも三角巾も借りられて、それも、むっちゃお洒落なヤツ!
今のところ、ミュージアムショップでも取り扱ってなくて、購入はできないそうです…。ちょっと残念。
【調理スタート!】
調理開始の前に、アイヌの方々がどのように食料を調達したのか、道具や保存の方法、本日の献立で使う食材にまつわるお話を聞きます。
一気にアイヌの食文化が近づきますよ~。
食材の切り方も手元を大きく映して映像で見せてもらえるので、わかりやすい!
早速、開始! グループ毎に、サポートスタッフがついて下さって心強い!レプンカムイチームのサポートは、アミプさんです!
まずは、オハウに入れる野菜を切ります。お鍋には、すでに昆布だしがとられていて、ゴボウも入っていました。
今回のオハウには、燻製の鹿肉を入れるのですが、すかさず味見! いやぁ、これ、もう、ビックリするほど美味しかった!
あっという間に、オハウの準備は終わり。野菜を煮込んでいる間に、他の料理を作りますよ~。
次は、シト(お団子)を作ります。Nちゃんママ、作っていたクルミたれがかなり気に入り、Nちゃんにも味見を勧めます。
お団子は、その後ゆであげました。
これ、なんだかわかります? ペネイモの材料になる凍らせたじゃがいもです。これは、こんなものだよ~と実物を見せてくれるためのもの。
実際に調理に使うものは、あとは混ぜるだけになって、ボールに入っていました。至れり尽くせり~。
ここには片栗粉がボールに入っているけど、アイヌの方はどうしていたのかな?と質問すると…。
アミプさんが詳しく説明してくれました。
なんとトゥレッポんが持っているコレ(オントゥレプアカム)を使ったそう!
コレはオオウバユリの球根からでんぷんを取って、発酵・乾燥させたもの。コレを削ってお料理に使ったんですって。すごい!
実物は、ウポポイのチセで見られますし、作り方もわかりますよ~。
ペネイモは、多めの油で揚げ焼きにしました。
そうこうしているうちに、オハウの野菜に火が通りました。燻製鹿肉を投入して、さらに煮込みます!
さぁ~て、とうとうメインディッシュの鹿肉ハンバーグに取り掛かりますよ~。スケマキリ(料理用小刀)の特長や切り方のコツまで説明を受けました。
そして、なんとNちゃん、気合を入れてマタンプシ(鉢巻)やレクトゥンペ(首飾り)つけて、チタタプ(たたき)に臨みます!
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Nちゃんがやってみたかった『チタタプ』
ゴールデンカムイの中で、アシリパさんが『チタタプと言いながらやるんだぞ』と言っていたのを忠実に守って作っています。
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この中に乾燥行者にんにくを投入! 葉を砕く音が心地良いですね~。この乾燥行者にんにくで肉の臭みが取れるそうですよ。
ふと、お隣のキンムカムイチームに目を向けると、もうハンバーグの成型に入っています。全員参加のこの姿、とっても微笑ましくてついつい撮っちゃった!
後で許可をいただき話を伺うと、ウポポイ内でのお食事を検討していたら、この調理体験を見つけたとのことでした~。
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では、焼きますよ~。これ、本当にいい匂いで、もう、もう、も~う、一気にお腹すきました!
そうこうしているうちに、完成です!
このあと、ペネサヨ(じゃがいも団子入りおかゆ)は、できたものが鍋ごと登場しました。
お料理が全てそろったところで盛り付け。早く食べたい! ワクワク!
【本日の調理品】
●カモハウ(鹿の干し肉を入れたスープ)
●ユクカムハンバーグ(鹿肉のチタタプを焼いたハンバーグ)
●ペネサヨ(ジャガイモで作った団子を入れたおかゆ)
●3種のシト(キハダの実のタレ・クルミのタレ・ペネイモ)
みんなで『イペアン ロー(いただきます)』でいただきました。
時は12:00を少し回っていたかな。13:00までこの交流室を使ってOKとのことでした。
オハウもシトもお代わりがあり、大ボリューム! 汁とおかゆ以外全部食べましたよ~。特にハンバーグは、激ヒンナ(美味しい)でしたね!
苦手な人もいたけど、ナビはシトにかかっていたキハダの実のタレが気に入りました。ほろにがで大人オレンジ味かな。
食べ終えたら、お片付け無しで終了。←学校の調理実習との違いはココ!ラクチン!
そして、アンケートを記入しておしまいです。
ウポポイ『調理体験ポロトキッチン』激旨アイヌ料理!
ウポポイの有料エリアでアイヌ料理が食べられるのはここだけ!それもフルコース!
自然の恵みを採取したり、伝統的な保存をして時間をかけた貴重な食材が並んでいて、スタッフの方の準備も相当なものだと感じました。
そして、わかりやすい解説と優しくフレンドリーな接遇で、もう感激でしたね
さらに準備や後片付けもなしのストレスフリーで、たったの1,500円ですよ。これはホント、大満足だったので、ウポポイに来る人、みんなに知ってもらいたい食の体験です!
ぜひぜひ、皆さんも『ウトゥラノ スケアン ロー!』(一緒に料理しましょう)