たらこで有名な白老の虎杖浜エリア。
魚が干されていたり、回っていたりするこののどかな虎杖浜に、なんと陶芸家の吉田南岳さんのスタジオがあるのをご存知でしょうか?
このスタジオでは、南岳さんの作品を購入することもできますし、陶芸体験もできるんですよ。それもなんと、南岳さんが使っている同じ材料で!!!!!
今回、取材することになって分かったのですが…。南岳さんは、ナビ息子のダイソンと保育園の時に同じクラスだったしゅうと君のおじいちゃんでした♪
そんなこんなでワクワクして向かいましたセラミックスタジオガク。
陶芸家の吉田南岳さんにお話を伺いました。
南岳さんからのご厚意により、購入時に使えるクーポンをお付けしました。ぜひ記事の最後までお読みください。
There is a Coupon at the end of this article. Please read to the end.
『セラミックスタジオガク』基本情報
住所 / ADD | 白老町虎杖浜86−11 |
---|---|
電話 / TEL | 0144−87−3302 |
OPEN | 10:00〜18:00 |
CLOSE | 不定休 |
HP | CERAMIC-STUDIO GAKU |
吉田南岳(Gaku) | |
nangaku1717 |
【GoogleMap / グーグルマップ】
記事内のInstagramの投稿には、複数の画像があります。投稿の右側の
マークをタップして見てくださいね。『セラミックスタジオガク』アクセス・外観・店内
【 アクセス / access 】
スタジオは、白老の虎杖浜エリアにあります。
国道36号線からだと、虎杖浜温泉ホテル と たっちゃん食堂 の看板が目印! たっちゃん食堂に向かって進んできてください。
たっちゃん食堂(マルカン本間水産)を通り越して、十字路を過ぎたらこの看板が右手に見えますよ。
車は敷地内に置いて、奥に向かっていきましょう。
【 外観 / outside 】
こちらがセラミックスタジオガクです。
【 スタジオ内 / inside 】
スタジオは2階にあるので、入ってすぐ右の階段を上っていきますよ〜。
こちらが作品の展示スペースです。
もちろん、南岳さんの作品を購入できますよ。各種クレジットカードやバーコード決済もできます。
吉田南岳さんと作品集
吉田南岳さんの作品は多岐にわたりますが、代表的な3シリーズについてご紹介します。
沫雪(あわゆき)シリーズ
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手に取ると、はかなく溶けていく『春に向かう時』に降る雪をイメージ。冬の終わりのなごり雪でしょうか。
よく見ると、細かなひび割れ?亀裂?のような模様が入っています。この「はかなさ」が表現されているのが、沫雪の最大の特長!
この沫雪の粘土は、白老町のお隣の伊達市大滝で採取したもの。不純物を取り除いてご自身で精製しているんですって。
そして、うわぐすりとも言われる釉薬(ゆうやく: 陶磁器の表面に付着したガラスの層のこと)もこの沫雪専用で原料をブレンドして作られるそうです。
粘土も釉薬もネットで購入できる時代。もちろん、南岳さんも全て自前で賄っているわけではありません。が、『この粘土に出逢えたことがね』『素材だけは忘れたくない』と語る南岳さん、マジしびれたな〜。
粘土の収縮率を考えて、釉薬の配合を換えて試作を繰り返すこと1年。南岳さんが学んだ萩焼の『縮れ』の知識を活かした作品なんですね。
つまり、この粘土とこの釉薬がないと、この沫雪はできないんです。
雪氷(ゆきごおり)シリーズ
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こちらの雪氷シリーズは、沫雪の変化球シリーズ。沫雪の亀裂部分に下絵具を入れて焼き付けています。
いつもより一工程多くはなりますが、これで下絵具が取れなくなるそう。
沫雪が冬の終わりに降る雪のはかなさを表現しているのに対して、この雪氷は雪が凍れるイメージを表現しています。
北国の厳しい寒さ。なのに、全然寒々としていない。手に取ると何か心が温まるのは、この作品に込められた南岳ストーリーがあるからだと感じます。
凍裂(とうれつ)シリーズ
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これは大地が凍る寒いイメージ。この器に表現された縮れ模様は、凍(い)てつく寒さを表しているんです。
この、かなり黒寄りのグレー?シルバー?のような色味。でも、濡らすと真っ黒になるんですよ〜。
なんというか、格式が高いというのかな。そんな風格。
ちなみに、この画像の左下のお皿は、心のリゾート 海の別邸 ふる川で使われているお刺身用です!
素焼 → 本焼(還元) → 本焼(酸化焼成) と焼き方の技法を換えてできているそうですが、なんと失敗から生まれた作品なんですって。
失敗は成功のもと、とか、全てが必要な経験なんて言葉が頭の中をグルグルしました。
こちらも試作を繰り返して、作品として安定するまでに費やした時間は1年とのことです。
陶芸作家『吉田南岳』
この作品を創り出したものづくり人の吉田南岳さん。
南岳さんの軽快な口調で語られるから、そのエピソードが重く感じられないんですけどね。
南岳さんは『1年くらいでできたよ』って話していましたが、努力だけする1年ですよ。
窯から出して、また納得がいかない作品だった時の気持ち。それを繰り返す1年…。
ただ単にものづくりの人であるだけではダメ。お客さんに喜んでもらってナンボでしょ?っていう信念。
信念を持って、努力を続けていくことって、正直、そんなにできることじゃない。
こんなにも人の心を打つ作品が出来上がるのは、つまりそういうことなんだなぁと言葉にできない感情に包まれました。
なのに南岳さん、陶芸を始める前は、国鉄の職員だったんですって。一気に親近感湧きますよね!
そして。初対面の時ですね。名刺が切れてて…。と印刷しだしたんですよ、南岳さん笑
どことは言わないけど、以前 あそこ でも似たようなことがあったな…と思い出して、一人で大ウケでした。陶芸家あるあるなんですかね?笑
セラミックスタジオガクで陶芸体験!
そんなスタジオでは、なんと陶芸体験ができます!
ちなみに、この体験はあまり宣伝していませんし、南岳さんのスケジュールと相談しての陶芸体験になります。
普通、体験といえば、体験用の粘土や釉薬を使うことが多いそうですが、セラミックスタジオガクでは、南岳さんが使っている粘土や釉薬で体験するんですって。
つまり、沫雪を作りたければ、沫雪の材料で。凍裂を作りたければ、凍裂の材料で。
ええええーーーーーー。そんなに苦労して創り上げた作品の材料使っちゃっていいの?と驚きを隠せません。。。そんな激レアな体験ができるなんて…。
今回は、ナビの先輩てるちゃんが体験してきましたよ。
吉田南岳『陶芸体験』料金等
時 間 | 10:00〜18:00 |
---|---|
料 金 | ¥3,300 |
作れるもの | お好な作品1点 |
予 約 | 事前にご予約ください |
電 話 | 0144-87-3302 |
出来上がり | 約1か月半後 |
受け渡し | 来店または郵送 ※郵送の場合、道内は¥500、本州は¥1,200 |
スタジオガクで陶芸体験!
体験に際して、持ち物はありません。全て準備されていました。
まずは、コーヒー飲んでからね、とBGMのカフェジャズが流れる中で、しばし雑談。
準備されていたエプロンをつけて始めます。
つくりたいものを伝えると、それに見合った分量の粘土を渡されてスタート!
南岳さん、なんでこんな表情だったんだろ?笑 面白いから載せちゃお。
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陶芸体験は、こんな風に進んでいきます。南岳さんが説明しながらやって見せてくれて、その後自分でやってみる感じです。
体験中は、縄文時代の話になったり、カモメの声を聞きながら進んでいきましたよ。
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ここに歪みがあるから、こうやって直していくよ~とか、ここがこうなっているのでこんな風にしてみようとか、教え方がわかりやすい! 歯切れがイイ!
そして、約1時間。出来上がった作品はこちら!
21.5センチの少し深みのあるお皿。13%ほど縮むので、焼き上がりは18.7センチくらいになるそうです。
このあと、南岳さんが下を削って、指定したサインや日付などを入れてくれて、1か月半くらいで完成になります。
直接取りに行ってもいいですし、郵送でも対応していますよ。
いやらしい言い方だけど、南岳さんが作る凍裂でこのサイズのお皿なら、おいくらになるんでしょう…。
それも、南岳さんと一緒に作ったというプレミアムな思い出が付いてくるという作品。もう、プライスレスですよね~。
これ、マジで白老の三大びっくり体験にエントリーですよ!
吉田南岳作品を購入できる場所
もう、ここまで読んだら、欲しくなっちゃたでしょ? 南岳さんの作品。
でも、白老の SERAMIC STUDIO GAKU までは行けないとか、行こうと思ったけど、南岳さんの不在の日だったなんてこともあるかも…。
そんな時もご安心ください。白老町内の他のお店やオンラインストアでも作品を購入できますよ。
白老町内
はしもと陶芸館(はしもと珈琲館 隣) |
心のリゾート 海の別邸 ふる川 |
ポロトミンタラ |
オンラインショップ
kilot online gallery |
札幌 陶遊 |
さらに、展示会や作陶展も開催されますので、南岳さんのInstagramをぜひフォローしてくださいね!
ちなみにナビは、雪氷シリーズのマグカップが欲しいのですが、こちらはすでに自家製粘土がなくなってしまったので、冬を越して、春に粘土を採取してからになるそう。
そして、初めて取材に行った時に一目ぼれした凍裂シリーズの高台のついた小皿。お財布を忘れて行っちゃったので、次に体験取材に来る時に購入するつもりでいたら、なんとその後すぐに売切れちゃったんですって。くぅ~。
心の一句『 いつまでも あると思うな 南岳作品 』
心に響いた時には、速攻購入するか、お取り置きしてもらうことをお勧めします!
白老で『吉田南岳』ワールドへ!
実は…。記事の中には書けませんでしたが、取材に行った時に南岳さんから言われた言葉がナビに刺さりまくって、泣けちゃったんですよね。
最近の感動した出来事として何人にも話しましたし、CERAMIC STUDIO GAKUに行くことをおすすめしました。
シンプルにこの作品に惹かれてスタジオを訪れるもよし、何かに悩んでいる方も南岳哲学に触れると出口が見えてくると思います。
スタジオを出るころには、何かこう、スッキリした気分になれること間違いなし!
人生のヒントが見つかるスタジオなんて、そうそうありませんよ~。
ぜひ時間をたっぷりとって、お出かけくださいね♪
記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回、南岳さんからのご厚意で、購入時に使えるクーポンをお付けすることができました。
↓このボタンをクリックして、画像をお見せください。
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