白老町は、北海道の『胆振(いぶり)地方』に位置しています。
その胆振管内で一番高い山と言えば、標高1322メートルの『ホロホロ山』
ホロホロ山の山頂がちょうど白老と伊達市の境界になっているので、まさしくここが白老の端っこです。
そんなホロホロ山を、2019年9月白老にある登山口から白老ルートを登ってみましたので、ご紹介します。
結果から言うと、アドベンチャー要素があるほどのワクワクする登山道と色づき始めた絶景を目の前に、アドレナリンが出まくりでした!
ちなみに、ナビは登山初心者。今年、初めてトレッキングポールを買って、わずか2回目の使用となる今回。いまだ筋肉痛を感じていますが、この感動をお伝えしたいと思います!
ホロホロ山の基本情報 / information

標 高 | 1322.3m |
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山開き | 6月上旬 |
山納め | 10月末 |
眺 望 | 支笏湖・洞爺湖、羊蹄山・恵庭岳、札幌周辺の山々まで |
オプション | 山頂から徳舜瞥山まで縦走可能(片道約30分) |
ホロホロ山 登山口までのアクセス
【 トイレ情報 】
登山口には駐車場がありますが、トイレはありません。
ここまでの最終トイレスポットは、白老方面からは『ホロケナシ駐車公園』、大滝方面からは『三階滝公園』になります。

ホロケナシ駐車公園のトイレです。
【 登山口への道 】

道道86号白老大滝線上に登山口への入口があります。
白老側から向かうと、左手に看板がありますが、登山口への道は右折になります。

車は一台しか通れませんが、所々に待避所があります。
また砂利道なので、車がスキップしながらわくわくした感じで進んでいきますよ。
運転しながらでも、大きな黒いリスを見つけました。この林道は、歩いても気持ちがいいでしょうね。
【 駐車場 】
この道を4.4Km進むと、駐車場に着きます。目視ですが、車はおよそ10台くらい停められるかな?
駐車場横を流れる川からのせせらぎの音が聞こえてきて、とても心地がいいです。
【 登山口 】

ここで入山届を記入します。
ホロホロ山 登山スタート!
水音を聞きながら、深い森の中へ。登山スタートです!
少しアップダウンを繰り返して歩いていくと、次第に川のせせらぎが大きくなってきます。
【 オッカヨの沢 】

そして、気づけば、先陣が次々に川を渡り始めました。石の案内板にはアイヌ語で『オッカヨの沢』、その下に木製の板に和訳が書かれ『若い男』となっています。
【 ピリカの沢 】

また少し行くと、次は『ピリカの沢』 和訳は『乙女』となっていました。
今回、読者モデル になってくれた 同僚 Yちゃんの沢ということですね。
川を渡るときは、どうしてこうもワクワクするのでしょうね!楽しいです。
【 急な登りもあります 】
途中、ロープが下げられている場所や手作りのはしごを上がったり、倒れた木の下をくぐるなど、アドベンチャー要素満載の登山道を1時間くらい行くと、4.5合目に着きました。
こんなに頑張って登ってきても、まだ半分に到達しないんだ…というのが、登山初心者のナビの正直な感想。
しかし、ホロホロ山の見どころはここから! 紅葉が始まっていて、自然が創り出すカラフルさに、目が奪われます。

黄色に移ろった葉に光のシャワー。

グラデーションが最高に美しい!
【 ホクサッペの松(後家) 】

【 ヌベルーラン(涙坂) 】

涙は出ませんでしたが、急坂がきつかったです! ここは下りも苦労しました。
【 マチャッペの松(男やもめ) 】

4.5合目からは、約45分くらい。眼前に広がる山々や湖を眺めての休憩は格別!

紅葉が見事です!

どこを切り取っても映えるので、セルフィーでもたくさん写真を撮りましたよ。
【 タツニタイ見晴台 】

7合目に到着です!山頂まであと1Kmになりました!
【 かんなりのカンバ(かみなり) 】

雷に打たれたと言われる木です。ここが9合目!あと0.4Km!

深くうなづけます。

山頂手前の岩場。一気に絶景が広がるのと、さらにこれを超えれば山頂という気持ちも加わって、興奮状態であっという間に登れました。
【 山頂 】

着きました~!!!

この山頂から縦走できる徳舜瞥(とくしゅんべつ)山が左手岩場の向こうに見えます。中央寄り右側が蝦夷富士の「羊蹄山」です。
ホロホロ山の下山

急坂ですので、正直膝が痛く、画像をとる元気もありませんでした。
しかし、やはり背中を押してくれたのは、自然の力。
目に入る彩豊かな木々が応援してくれているような気がしました。

思わず、童心に返る方も。その気持ち、わかります!
白老山岳会がナビゲート!
【 募集は広報で 】
今回参加させてもらったのは、白老山岳会が主催した『町民登山会』
町民登山会という名称でしたが、参加資格は「小学3年生以上、一般」となっています。
一般参加可能なツアーは、『8月:滝ツアー』『9月:ホロホロ山町民登山会』『2月:氷瀑ツアー』の年3回。
広報に募集のお知らせが載りますので、今後はしらおいナビのイベントページでも告知していきますね。
白老山岳会のFacebookページは、こちら
【 参加人数 】
今回の参加者は25名。山岳会のサポーターは17名です。
参加者全員を載せたバスは、7:00に白老町役場を出発しました。

途中、ホロケナシ駐車公園でトイレ休憩し、ラジオ体操を行ってから、登山口に向かいました。

登山口で集合写真を撮りました!
【様々なサポート】
登山の最中は、山岳会の方々がサポートに入ってくれました。川を渡る時には、手を出してくれていたり、この石とこの石を歩いて、と教えてくれたり。
登山初心者のナビは、非常に遅いペースでしたが、山は逃げないからゆっくり行きな。などと声をかけられ、その温かさに包まれて頑張れました。

そして、下山すると、山岳会の方が準備してくださった豚汁をいただきます。
通常の豚汁とキムチ味の2種類! 具材もゴロゴロたくさん入っていて、優しい味わい。疲れた体に染み渡ります!
なんという至れり尽くせりな登山会なのでしょう。
ドローンde街おこしプロジェクト の瀧谷さんも参加されていました。今回の登山の様子がアップされていましたので、ご紹介いたします。
山頂の景色は、鳥肌がたちます!
『ホロホロ山』登山を楽しもう!

ホロホロ山の登山道は、看板はもちろんマーカーやテープでもルート案内されていて、非常にわかりやすいです。
これらに加えて、はしごやロープの設置などの整備も白老山岳会の皆さんが行ってくれています。
ホロホロ山は、登山初心者の方もなんとか頑張れる山ですし、その達成感は計り知れません。
山頂からの360度の眺望は、忘れることのできない絶景です。
私達が登ったのは、2019年9月28日で、紅葉が始まりつつありました。
会員の方の話では、来週あたり(10/5~6)が紅葉の見頃との事です!
2021年の山開きは、6月6日(日)に決定しました。山岳会の佐藤さんのお話では、ホロホロ桜が咲いてるかも?とのことでしたよ~。
ぜひ、胆振最高峰の山『ホロホロ山』へ登ってみてください。