苫小牧市にある活火山の『樽前山』
この山が持つパワーや眺望が半端なくすごい!
なのに、7合目までは車で行けることと、コースが多彩で初心者でも楽しめる点が樽前山登山のハードルを下げてくれます。
今回はそんな樽前山からの日の出を堪能するべく、ご来光ツアーと題して登ってきました。
ご来光を眺めるための集合時間や所要時間、駐車場情報などもご紹介しますね。
案内してくれたのは、ナビ同級生の まこ隊長 、一緒に登ってくれたのはナビ同僚のしんりぃです。
▼胆振最高峰の山は白老のホロホロ山!
苫小牧『樽前山(たるまえさん)』基本情報
標 高 | 1041m |
---|---|
山開き | 例年6月12日が山開祭 ※5月中旬〜下旬に5合目ゲートが開きます。 |
山納め | 降雪に応じて11月中〜下旬に5合目ゲート閉鎖。 |
眺 望 | 溶岩ドームを囲むように外輪山ウォークできます。 森林限界点や支笏湖・太平洋、周辺の山々が見渡せます。 |
ベストシーズン | グリーンシーズンは6月末まで |
登山ルート | ●東山コース ●西山コース ●外輪山西コース ●外輪山北コース ●932m峰コース ●北東お花畑コース ※外輪山を一周すると約2時間程度です |
【 樽前山へのアクセス 】
車でのアクセスが便利です。
7号目登山口には駐車場とトイレがあって、約50台分くらい停められます。
5合目にはゲートがあって、そこから7合目駐車場までは2.7Kmのダート(未舗装)になります。
公共交通機関で向かう場合は、支笏湖畔のバス停で下車。その後タクシーに乗り換えるのがベストですよ〜。
支笏湖畔より7合目駐車場までは、13Kmほどになります。
『樽前山』からのご来光が見たい!
樽前山は「初心者でも登れる山」と言われ、難易度の低い山として知れ渡っています。
今回は、その樽前山からの日の出を見ようということで、まこ隊長に案内してもらい『ご来光ツアー』を敢行しました。
ナビは数年前に一度だけ樽前山に登ったことがありますが、登山はバリバリの初心者。普通の運動不足のおばちゃんなので、そんなに体力はありません。
一緒に参加したしんりぃは、2度目の登山で樽前山は初めて。ポールも同僚から借りてきましたよ〜。
そして、この日の苫小牧の日の出時刻は、3時55分でした。
【 樽前登山の装備 】
まこ隊長より持ち物アドバイスをいただいたのは下記のもの。
●ウィンドブレーカー
●手袋
●ニット帽
●ヘッドライトなどの光り物
そして、身体を冷やさないように、とのことでした。
ナビはこれにポールとスイーツや飲み物を持参しました〜。
【 集合は早朝2時 】
5合目ゲートに、1:40くらいに到着。
ヒグマの目撃情報の看板がキョーレツに怖くて、車外には出られません。
ヤツ(熊)がこちらを見ているかもしれない…と妄想だけが膨らみます。
ライトや車内灯を消すと、『闇』がかなりの本気度で襲ってくるし、こここ、怖すぎ。
かなりビビっていたら、しんりぃが到着して合流。この安心感すごいわぁ。そして、見上げた空には満点の星空。
しんりぃと一緒に、7合目の駐車場に向かいました。
5合目ゲートから7合目駐車場までは、2.7Kmの未舗装のダート。
真っ暗だし、でこぼこだし、怖い…。
駐車場に到着すると、同じくご来光目的の登山者の方々がいらっしゃいました。
まこ隊長を待ちつつ、準備をしていると、この星空。
iPhoneのナイトモードで撮影しているのでこの明るさですが、実際は真っ暗です。
集合時間より遅れて、お寝坊さんのまこ隊長ようやく登場(笑) 札幌からやって来ました〜。
2時45分に7合目登山口より出発です!
山に足を踏み入れる前に、登山者名簿に記入します。
この暗闇の中の登山道はこんな感じ。中央に人の背中が写っているの、わかりますか?
その先に人がいるから、まだマシなんだけど、誰もいなかったら、マジで怖いぞ。
まだ数分しか歩いていないのに、もう辺りが明るくなってきました。間に合うのか?ご来光…。
10分ほどで、見晴台に到着。振り返ると左手に支笏湖、右手に雲海が見えます。しんりぃと写真を撮りまくりました笑
この階段の高さよ!ここを登っていくの、結構つらかったな〜。
やばい、やばい。さらに空が明るくなってきました。
森林限界点を越えると、この開放感! 背景の雲海の壮大さよ!
寝ずにやってきたしんりぃも元気満々です。若さってすごい笑
ちなみに、しんりぃはナビの娘世代。着用していたレインウエアが全く同じもので、親子コーデみたいでした笑
外輪山取付に到着して、この画像を撮影したのは3時44分。
やっばーーーーい。あと10分で日の出です!
眼前に拡がる溶岩ドームを眺める時間もままならず、とにかく急いで登りました。
東山の山頂を目指します。ここから300m!
ここまでくると、鳥の声が下の方から聞こえてきます。不思議な気分。
しかし、風が強い…。強すぎる。
山頂着いたーーーーーーー。この画像は、3時54分に撮影。
ナビはこの看板の前あたりで、動画撮影のため三脚を準備して、サンライズを待ちました。
ここまで必死だったのでわからなかったけど、むっちゃ風が強い。
いや、強いなんてもんじゃない! 風が痛い!
ご来光キターーーーーーーーーーーーー!
両手で三脚とiPhoneを押さえていたけど、ブレブレです。
雲海の中から顔を出しましたね。これは、もう結構出て来た感じのところです。
感動しまくりの瞬間。
いや〜、もう、神様、ありがとう!
この日、山頂でこのご来光を一緒に見ていたのは、12名くらいでした。
東山山頂で記念写真。強風で目が開けられない!
強風と戯れるまこ隊長。斜めになっても倒れない!笑
来た道を戻ります。もう、この強風のおかげで他のルートを回る元気なんてありません笑
しかし、この外輪山、美しすぎますね!
次はここを一周したいな〜。
森林限界点がバッチリわかる風景を見下ろします。ううう、美しい…。
もう、この辺まで来ると、風なんて全く吹いていません。何だったんだ、あの強風。
雲海や星空を撮っているという方に出会いました。山頂の星空はかなり綺麗らしく、撮った星空を見せていただきましたよ〜。
そう。もしも山頂からのご来光に間に合わなくても、この辺りからでもバッチリ日の出を眺められます笑
風もないし、動画を撮影するとか、ゆっくり見る分には、ここの方がいいかも。
木々の中まで来ました〜。支笏湖も美し〜ぃ。
登山道がこんな感じで、ステップの丸太が転がっているものもありました。
土が削られて、ステップの丸太だけ残り、まるで障害物になっているものも…。
視界が悪い時は、十分お気を付けくださいね。
ベンチで休憩して、支笏湖を眺めつつ、スイーツタイム。この時は5時12分です笑
この辺りで、たくさんの登山者の方とすれ違いました。
「上は風どうでした?」と何人かに聞かれたので、みなさん何度も登られてるのかな〜。
午前5時23分、無事に戻りました〜。
7合目登山口から東山山頂までの所要時間は1時間10分。振り返って写真を撮ったり、体力の限界もあり、かなりのスローペースで登りました。
下山は、お話をしたり写真を撮ったりスイーツ休憩したりして1時間ちょっとの行程になりました。
樽前山登山を終えて
【 風対策を万全に! 】
ナビが初めて登った時も、ものすごい風でした。
何度か登っているまこ隊長は、無風の時もあったとのこと。
しかし、樽前山に登るなら風対策は必要かと思いました。
【 樽前山登山にポールは必要か? 】
登山慣れしている上級者のまこ隊長はポールなし。
初心者のしんりぃとナビはポールなしでは厳しい感じでした。
先ほども書きましたが、登山道のステップが崩れているところもあって、かなりの段差になっている箇所があります。
登りは勢いで何とかなるかもですが、下山時はポールがあってかなり助かりました。ご参考までに。
すれ違った方々は、ポールを持っている人の方が多かったように感じました。
ランニングの方も何人も見かけました。軽快でカッコイイ!
【 樽前山7合目駐車場情報 】
7合目駐車場は、50台ほどの駐車スペースがあるのですが、土曜日の朝5時30分くらいには、すでに9割くらいは埋まっていました。
7合目駐車場が満車になると、5合目ゲート付近の路肩に車を停めて、7合目登山口までの2.7Kmのダートを歩くことになります。
未水洗ですが、トイレもありますよ。
『樽前山』でパワーチャージ!
活火山の『樽前山』は、持っているエネルギーが違う!
溶岩ドームを囲む外輪山が非常に美しく、そこから眺める支笏湖や太平洋も見事に壮大かつ雄大。
東山コースのステップと外輪山取付から東山山頂までの上り道はちょっとキツイけど、その他のコースはなだらかなので、初心者でも挑戦しやすいですね。
トレッキング気分で雄大な自然や火山帯特有のお花を楽しめ、樽前山神社の奥宮があったり、馬の背が続いたりとその表情が変わっていくのも魅力。
樽前山は森林限界点を越えると、文字通り木々が全くなくなるため、霧が発生しやすいそう。
そして今回も体感しましたが、山頂は強風が吹いている場合もありますので、装備だけは万全にしてお出かけくださいね。
出発が早朝?というか深夜?の真っ暗闇だったので、怖い怖いを連発してしまいましたが、目の前に拡がる宇宙の営みは自分の中のちっちゃな不安を大感動に換えてくれました。
時間や季節・コースを替えて、さまざまな表情を持つ『樽前山』に登ってみませんか?