北海道白老町にある『鳳龍山禅照寺(ぜんしょうじ)』では、坐禅体験ができます! それも無料!
なんと言っても、広い敷地に見どころの多いお寺だから、外国の方なら、きっとワンダホーですよ。
いやいや、初めての方もよく知っている人も、この記事を読んだら、ちょっと寄ってみよかな、って気持ちになるハズ!
今回は、外国人研修生が多く働く「白老フーズ」の皆様とナビ友のメリーさん一家が坐禅体験に来てくれました。
住職は、加藤泰久(たいきゅう)さん(写真右側)。冬は頭が寒いらしい笑
聞けばなんでも明瞭に答えてくれるから、ついつい根掘り葉掘り聞いちゃいました。
お寺の裏事情って、面白いわぁ。
白老『鳳龍山禅照寺』基本情報
住 所 | 白老町竹浦234 |
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電話番号 | 0144-87-2131 |
ホームページ | 鳳龍山禅照寺 |
坐禅体験時間 | 要相談 ※お気軽にお電話ください |
御朱印 | 500円 ※要確認 |
【禅照寺へのアクセス】
禅照寺には、広い駐車場があるので、車が便利!
マップ通りに来てくださいね。
公共交通機関なら、JR北吉原駅からなら1.5Km、徒歩約19分。
道南バスのバス停「北吉原」からは、1.1Km、徒歩約14分です。
【目印の看板】
車で来る時は、こちらの看板を目印にしてください。
『人は去っても その人のぬくもりは去らない』
って、裏側に書いてあります。じ〜ん。
ちょうど近所のご家族がお参りに来ていました!
この後ろ姿は… お向かいの 小幡 さん? わかりやすすぎるし!
禅照寺の『坐禅体験』やってみた
【坐禅って、なに?】
坐禅は、仏教の「禅宗」の修行法。
お釈迦様は、坐禅の修行中に悟りを開いたらしい…。
雑念を持たず、心を平穏にただ坐る『修行』。
現在では、心と身体を健康に保つ方法としても注目されているんですね! ナルホドー
【このメンバーで坐禅体験しました】
今回、禅照寺の坐禅体験に集まってくれたのは、こちらの11名。
白老の超絶ホワイト企業『白老フーズ』から研修生5名と引率の吉田さんの6名。
研修生の方の出身地は、インドネシアが3名、中国が2名です。
ナビ友のメリーさんご一家は苫小牧から来てくれました。
全員、坐禅が初めて。さらに禅照寺に来たのも初めてで、ちょっとドキドキ。
この住職さん、ちょっと怖そうだけど、大丈夫かね?笑
【坐禅で使うものを準備】
坐禅に使うのは小ぶりで厚めのクッションのような『坐蒲(ザフ)』
もちろんこれは、お寺に準備してありますよ〜。
白老までは遠いし、セルフで坐禅してみようかな、という方。
坐蒲はオンラインでも購入できます。
坐禅体験スタート!
【入口はここ】
坐禅体験は、正面の門(山門:さんもん)をくぐって…。
左前方にある、この建物の入口から入ります。
玄関にある「坐蒲」を持って、本堂へ行きますよ〜。
【挨拶と坐蒲の持ち方】
まず、泰久住職からのご挨拶。
そして、坐蒲の持ち方を聞きます。
親指・人差指・中指で持つんですって。
まずは、坐蒲に向かってこれから座らせていただきますという気持ちで合唱。
手のシワとシワを合わせて『幸せ』
幸せになるために、手を合わせるんだよ、そんな話を聞きながら。
全員、壁に向かって坐ります。
坐蒲は、少し小ぶりで厚みがあるから、どうやって坐るのかと思ったら、こんな感じになるんですね!
しっかし、坐り方、上手すぎる! すごい!
今回は、全員、こうやって坐れたけど、やっぱり坐れない人もいるそう。
特に、アジア圏以外の外国の方とか関節の病気や怪我をした方や身体の硬い人!笑
そういう時は、椅子でも対応OKです!
一般的に坐禅といったら、イメージはこんな感じではないですか?
ビシーーーーーっと肩をたたかれる…みたいな。
ナビがそんなイメージを持っていたので、今回は特別にやっていただきました。
泰久さん、なんだか嬉しそう笑
力は入れていない、と泰久さんは言っていましたが、ちょっと痛くて笑いが出ちゃった吉田さん。
この棒は、警策(きょうさく)と呼ばれるもので、体験では使わないそうですよ。ホッ。
坐禅で一番大事なことは、呼吸。
ゆっくりゆっくり。深く深く吐いて。
頭もまっすぐに。
深く深く吐いて。
背筋を伸ばして。
ゆっくりゆっくり。
目は閉じない、開かない。
深く吐いて。
口の中で空気を溜めない。
ゆっくりゆっくり。
身体を整えている状態で、ゆっくりと呼吸する。
こうすることで、普段からリラックス状態を作れるようになる。
私たちは生まれてからずっと呼吸をしているけど、呼吸を整えることに普段意識することはあまりない。
坐禅を通じて、お腹の底から呼吸をしてみましょう。
吐く間隔をどんどん伸ばしていく。
自分の身体を理解して、その中で呼吸をする。
人生の中でいろんなことが起こると、どうしても呼吸が浅くなったり乱れてしまう。
そんな時にきちんと呼吸をすると、相手を許す気持ちになる。
そして自分に優しくなれる。自分自身に問いかけることができる。
そんな風に語りかけられながら、姿勢を直されながら、坐禅は進んでいきました。
そろそろ、足が痛くなってきた頃かな〜?
ということで、手を合わせて合掌、礼拝(らいはい)。
では足を崩してください、ゆっくりゆっくり。そして、左右のストレッチ。
ぺちゃんこになった坐蒲を元通りにして終了です。
足が痛かった人〜? は〜い!笑
本堂に入ってからここまでで、おおよそ20分ちょいでした。
皆さん、お疲れ様でした!
参加された皆さんに感想を聞いてみました。
まずは、白老フーズの研修生の方は…。
頭痛が治るなんて、ほんとか?と聞いてみたら、本当だったようです。スゴイ!
日頃の疲れも癒やされるし、整っている人が多いですね〜。
そしてこれは、企業研修にも良さそう!
続いて、メリーさんご家族は…。
この日、はなちゃんは12歳のお誕生日でした! おめでとう!
そっか。さとるさん、一番姿勢を直されてたもんな〜。
人は外見からは見えないこと、抱えていますよね。人に優しくありたいなって、この感想を聞いて感じました。
みんな、それぞれの感想、とってもナイス!
何か一つのことを家族みんなでやってみるっていうの、むっちゃいいですね。
もちろん、お友達同士でも、サークルの集まりなどでもいいし、アリですね『坐禅』!
禅照寺をちょっとのぞいてみよう!
【山門(さんもん)】
正面の門は、山門(さんもん)っていうんですって。
禅照寺の山門には仁王像が対になって祀られています。2011年に建立されました。
なんとこの仁王像は一本彫りなんです! 一本の木から彫られているんですよ〜。
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坐禅体験が終わると、外が暗くなっていました。ライトアップされた山門、素敵だったな〜。
夜の仁王像がマジでかっこよかったです。これ、なにパックス?
スマホのカメラで顔認証しているのがおかしすぎたな〜。
皆さんも、ぜひ写真撮ってみてください!
【鐘楼堂(しょうろうどう)】
鐘楼堂は鐘撞堂(かねつきどう)とも言います。
一般の方が鐘を打てるのは12月31日だけ。23:00くらいに来ると「除夜の鐘」を打てるそうですよ。
除夜の鐘をつき終わったら、0:00から元朝祈祷(がんちょうきとう)があるので、ぜひ参加してみてくださいね〜。
【 どんぐりの木 】
このどんぐりの木ね。泰久さんがチェンソーで芯止めをしていて、2.6mの脚立から転落したらしい笑
でも、毛がなかった 怪我はなかったそう。仏様に守られたんですね〜笑。
【 観音像 】
高さ5mの観音像。もちろんこれも一本彫り。一本彫りでは、多分、北海道では2番目の大きさだそう。
元々これは、白老霊園の隣に石材屋さんがあり、土地を売却する際に撤去するということで、泰久さんが魂抜きに行ったそう。
そこで、この観音像をどうするのか聞いたら、なんと壊される運命だったんですって。
そこで禅照寺にお迎えすることにはなったものの、
運搬費用だけで180万円。土台が200万円。土台の石貼り等で200万円。観音像を起こして設置するのに50万円。柱と屋根で800万円。
いやぁ、かかりましたね!って、ナビつい言っちゃったら、
この泰久さんの言葉は、シビレタな〜。
以前の場所にあったこの観音像を知っている人は、禅照寺に来てから表情が柔らかくなった、と言っているそう。
その柔和なお顔、拝見してみませんか?
禅照寺で坐禅体験!
なんかこう、清らかな気持ちになれた『坐禅』体験。
日頃、いろんな雑念が多くて、ついつい呼吸が浅くなっちゃってたのかな〜?
目を見張る本堂の雰囲気もとっても良くて、そこで行う「心をニュートラルな状態にする体験」マジでイイ!
体験では、バシーーーーっとたたかれたりしないのでご安心を笑
そして、広い敷地内に見どころの多いお寺だから、体験後はぜひちょっと歩いてみてくださいね。
あと、住職の泰久さんのお話がとっても歯切れが良くて面白すぎるので、気になることはなんでも聞いてみてください。←オススメ